2022年11月06日
企画展「栗原家文書展」ギャラリートーク
みなさん、こんにちは。
10月29日に企画展「栗原家文書展-村々のあゆみと名主の仕事-」の関連企画、ギャラリートーク(第1回目)を開催しました。
〈ギャラリートークの様子〉
栗原家文書展は、駒形富士山地区に伝わり、瑞穂町の有形文化財にも指定されている栗原家文書を紹介する展示です。
今回は、注目したい古文書を数点ずつ取り上げながら、解説しました。
江戸時代の古文書を見る時には、色々な背景を知っているとより理解が深まります。
例えば、名主の仕事の一つである、年貢はどのように領主に納められるのか。
少し細かく解説すると、「検地帳(水帳)」にもとづいて、領主から村の名主に対して「年貢割付状」という、年貢を納めるべき額を記した文書を出します。
村は、「年貢割付状」に従い、数回に分けて領主へ年貢を支払います。
年貢が全て領主へ支払われると、領主から村へ「年貢皆済目録」が出され、その年の務めを終えることができます。
以上が一般的な年貢上納の流れです。
ちなみに、栗原家の場合には4つの村を束ねる名主となっているので、4村の組頭の上に栗原家が立って取りまとめをします。
地域の文書は、個々の事情によって多少変化があります。
このような流れを知って、文書を見ると少し見方が深くなってくるのではないでしょうか。
〈質問もたくさんいただきました〉
ギャラリートークに参加していただいた方々は、瑞穂・入間・所沢と近隣の方が多かったので、自然と地域の話が盛り上がりました。
みなさん地域の歴史について関心が高いですね。
次回のギャラリートークは、11月19日(土)14時~15時までです。
少し違った内容にする予定ですので、ご興味ありましたらぜひ参加してください。