2022年10月18日
企画展「栗原家文書展」始まりました
みなさんこんにちは。
10月15日より、企画展「栗原家文書展-村々のあゆみと名主の仕事-」が始まりました。
この展示は、けやき館のある駒形富士山地区(江戸時代の富士山村)の名主栗原家が所蔵する「栗原家文書」を展示・紹介しています。
〈企画展示室の様子〉
古文書を中心とした展示は、一昨年の「清水家文書展」(長岡地区)以来となります。
「栗原家文書」は1,500点の史料があるとされていますが、今回の展示では栗原氏がどのように村の仕事を行っていたかうかがえるような文書を選んで展示しています。
展示されている史料を一点紹介します。
〈宮寺領絵図〉
展示室に入ってすぐに展示されている「宮寺領絵図」です。
地域としては現在の瑞穂町の元狭山地区と入間市の二本木、宮寺地区が中心に描かれています。
ちなみに写真手前側が二本木の宿場、奥に見える山々は狭山丘陵となります。方角は手前側が北、奥は南になります。
〈絵図の中から、富士山村あたり〉
では次に富士山村のあたりを見てみましょう。地図の上の山は狭山丘陵と狭山神社の山で、方角は南、手前側が北となります(ちなみに「池」は狭山池(箱根ヶ崎村)のこと)。
富士山村の部分は「ふじ山村」と記され、領主である旗本の「大田嘉兵衛分」と書かれています。
十字になっている道は、南北は日光街道、東西は高根街道となり、左側(東側)は高根、宮寺方面となります。今でも「辻」という屋号を持っている方もいます。
このあたりは家の数も多かったと見られ、絵図でも屋根が描かれています。一方で奥の方は「作場」とあり、畑が広がっていたと考えられます。
江戸時代の村々の様子を少し想像しやすくなったのではないでしょうか。
企画展「栗原家文書展-村々のあゆみと名主の仕事-」は12月4日まで開催しています。ぜひお越しください。
ブログでは、展示の情報や見どころなどをお知らせしたいと思います。