2022年06月14日
第173回温故知新の会 「瑞穂町の自然環境~土地の生い立ち」を実施しました
みなさん、こんにちは。
梅雨に入り、変わりやすい天候の日が続いていますが、いかがお過ごしですか?
けやき館では6月12日、現在開催中の企画展「遥か太古の瑞穂」の関連イベントとして、第173回温故知新の会・自然に関する講演会「瑞穂町の自然環境~土地の生い立ち」を行いました。
講師は、先月行われたギャラリートークも担当してくださった角田清美さんです。
講演では、主に上総層群が堆積した時代に焦点を当てながら、瑞穂町や多摩地域の地形学的な成り立ちについての話がありました。テーマとしては、「西多摩地方と瑞穂町の地形概観」、「上総層群の堆積と南関東の地質学的な歴史」、「武蔵野台地の形成史と瑞穂町」、「立川断層地と地震」、「大地震に備える」など、多岐にわたる内容を分かりやすく巧みなトークと、数多くの写真や地図・表を使って解説してくださいました。
また講演終了後には、青梅市内の山から掘り出してきたチャートという岩石を使って、火起こしの実演も行いました。チャートは、放散虫(ほうさんちゅう)という海産の原生動物(プランクトン)の死骸が堆積してできた岩石で、「火打ち石」としても知られています。チャートが産出するということは、青梅の山中が遥か太古の大昔は海だったという証拠でもあります。水(海)の中で作られたものが火を起こすなんて、水と火という地球で生まれた相反する二つは、深い関係があって地球上で循環しているんですね。
企画展「遥か太古の瑞穂」は、6月19日(日)までの会期となっています。
また、次回の温故知新の会(「大きな数~9を3つ使ってできる数と宇宙の大きさをkmで表した数と無量大数の中で一番大きな数はどれか?」.講師:滝澤福一さん)は、6月26日(日)の開催です。
みなさんのお越しをお待ちしています。