2023年03月05日
第191回温故知新の会 郷土歴史講演会 「西多摩の神仏分離と瑞穂町」
みなさんこんにちは。 今日は、第191回温故知新の会 郷土歴史講演会「西多摩の神仏分離と瑞穂町」を開催しました。
講師は当館学芸員の関口健氏です。
明治維新となり、瑞穂町をはじめ各地の寺社で「神仏分離」が進められました。この結果、今までは習合していた寺社が別れ、~寺、~神社などとして、現在あるような神社、寺院というあり方となります。
そんな一大転機となった神仏分離について、西多摩郡の事例や瑞穂町の事例を紹介しました。
〈会場の様子〉
神仏分離の大きな特徴としては、江戸時代にお寺と檀家との間にあった寺檀関係を神社と氏子との間で築き、(実際に運用はされないものの)村民を把握しようとしたという制度であるとのことでした。
神仏分離というと、廃仏毀釈を思い浮かべることが多いですが、西多摩郡では御嶽神社などで行われている事例があるものの、大きなものではなく、村の鎮守などでは廃仏毀釈はほとんどなかっただろうとのことです。
瑞穂町の神仏分離の事例も、他の西多摩郡の事例と同様で、明治時代初期に神仏分離の準備が行われて、粛々と進められていったとのことです。
会場からも、身近な問題として、興味を持って聞いている方が多くいました。
次回は第192回として、公開座談会「身近な植物で染める草木染め」です。みずほ染織伝承会による、草木染めの染色の取り組みについて紹介します。
こちらもぜひご参加ください。