2025年02月08日
今年も「初めての人向け 古文書を読み解く」を行いました
みなさん、こんにちは。
寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
けやき館では、3回(1月25日から)の連続講座「初めての人向け 古文書を読み解く」が行われました。
毎年、瑞穂町および近隣地域に伝わる江戸時代の史料を教材として、古文書の読み方を学ぶ講座となっています。
第1回目(1月25日)の講師は、瑞穂古文書を読む会代表の塩島清志さんです。
まず手始めに、近世(江戸時代)文書の特徴、よく使われる文字や異体字などを教えていただきました。
古文書は崩し字に慣れることとともに、江戸時代の文体(候文)に慣れることが大切です。基本的な文体を丁寧に解説されました。
〈講師の塩島清志さん〉
第2回目は(2月1日)は、塩島さんによる基本的な文体の続き、そして、後半で実際の古文書を読み解いていきます。
講師は岩崎行雄さんです。一通目は大海道細渕家文書の質物取引取極です。江戸時代末期の質物(質を取引する際の借主と貸主の守るべきことを記した文書)を読みました。
江戸時代のお金のことなど、難しい表現も多い文書ですが、計算も難なくこなしながら解説をされました。
〈第2回目講師の岩崎行雄さん〉
第3回目(2月8日)は、2回目に引き続き、岩崎さんによる瑞穂町内の古文書解読です。
町内の長谷部新田、栗原新田の新田開発に関係する古文書を解説してもらいました。
新田を開くにあたり、他村から長谷部新田へ来る際の村出証文や引寺に関する文書など、古文書を読みながら新田開発当初の時代について学びました。
担当してくださった瑞穂古文書を読む会の皆様、ありがとうございました。
「初めての人向け 古文書を読み解く」は来年も実施したいと考えています。古文書に興味のある方、瑞穂町の歴史に興味のある方は、ぜひ来年も期待してください。