2022年04月14日
企画展「遥か太古の瑞穂」
皆さん、こんにちは。
桜の季節が終わりを迎え、代わって様々な草花が咲き乱れるようになり、まさに春爛漫の季節になりました。
けやき館では、4月9日から1階企画展示室にて、企画展「遥か太古の瑞穂」を開催しています。毎年恒例となった春の自然科学系展示の第5弾で、令和4年度最初の企画展です。
私たちが暮らす瑞穂町や多摩地域を含む関東平野は、「上総層群」(かずさそうぐん)とよばれる地層の集まりが基盤となっています。これらの地層が堆積した、今から約280万年前から50万年前にかけて、多摩地域は海になったり、川の河口になったりといった地形的な変化を何度も繰り返しながら、やがて陸地になっていきました。
その頃の多摩地域には、ゾウやシカ、アシカやトドといった動物たちが生息していました。また狭山丘陵では、現在では絶滅してしまったオオバタグルミなどの植物が自生していました。これらのことは、上総層群の中から発見された化石から明らかになっています。
今回の企画展では、動植物の化石や貝の化石などの資料と当時の復元図を展示して、上総層群が堆積した時代の景観や動植物の様子を紹介しています。
また、より古い時代に生息していたアンモナイトや恐竜の化石も展示していて、化石を実際に触ることができるコーナーも設置しています。
企画展の関連イベントとしては、
・5月21日(土) 企画展ギャラリートーク
解説:角田(すみだ) 清美さん
・6月12日(日) 第173回温故知新の会 自然に関する講演会「瑞穂町の自然環境~土地の生い立ち」
講師:角田 清美さん
を実施する予定です。
企画展「遥か太古の瑞穂」は、6月19日(日)まで開催しています。皆さまのご来館をお待ちしています。