2024年02月22日
爲國さん家の雛飾り①
こんにちは。
今回は開催中の企画展「ひなまつり展2024」ついて紹介します。
企画展では、「爲國さん家の雛飾り」として、爲國翠子(ためくに みどりこ)さんよりお借りした雛飾りの展示をしています。
特徴は、とにかくいろいろな雛飾りがあるということです。
〈松本押絵雛〉
こちらは長野県の松本押絵雛です。
松本押絵雛の歴史は、江戸時代、武家の女性の趣味や習い事として始まったとされています。
顔が面長の浮世絵風で、立体感を出して作られています。
〈流し雛〉
こちらは鳥取の流し雛。旧暦の3月3日、用瀬(もちがせ)の千代(せんだい)川に流します。
雛祭りの原型は、自らのけがれを川に流すという行事にあったとされています。
そんな昔を感じさせてくれます。
〈大内人形〉
これは山口県の大内人形で、漆が塗り重ねられています。
山口県山口は小京都と呼ばれますが、こんなエピソードがあります。
大内家24代弘世(ひろよ)が、京より迎えた美しい姫があまりに都を恋しがるので、都から人形師を呼び寄せ、大内御殿の一室を人形で飾って慰めたという話です。
実否はさておき、郷土玩具として歴史が感じられます。
ひな祭りというと、段飾りを思い浮かべがちですが、各地にも目を向けるとさまざまな形、祝い方があることに気づかせてくれます。
そして、こうした雛飾りを集める熱意に驚かされます。
「ひなまつり展2024」は3/5(火)まで開催されています。ぜひお越しください。