2024年02月26日
爲國さん家の雛飾り②
こんにちは。
今回も開催中の企画展「ひなまつり展2024」より、「爲國(ためくに)さん家(ち)の雛飾り」の一部を紹介します。
前回は郷土人形について取り上げましたが、今回は伝統工芸を用いた雛飾りです。
地域の特産品と雛飾りが合わさるといっても、想像しにくいかもしれませんが…。
伊賀組紐と結びついた、組紐雛です。
伊賀の組紐は和装の帯締めなどに用いられる三重県の伝統工芸品です。現在は帯締めだけではなく、ストラップやキーホルダーといった小物としても人気があるそうです。
〈組紐雛〉
「ガラスの街」小樽では、ガラス雛です。
男雛・女雛はもちろん、ぼんぼりや菱餅までガラス細工で作られています。
小樽では、北海道で必需品だったガラス製の石油ランプの製造が盛んで、後に工芸品としてのガラスの街となったとされます。
小樽ならではの雛飾りといえるでしょう。
〈ガラス雛〉
こちらは丸いお雛様ですね。卯三郎こけし雛です。
卯三郎こけしは、群馬県榛東村出身の岡本卯三郎によって始められた創作こけしで、創作こけしやキャラクターこけしなども制作しています。
少し、郷土玩具として紹介した「大内人形」も思い出させますね。
〈卯三郎こけし雛〉
地域の伝統産業・伝統工芸とも結びつく雛飾り、奥が深いですね。