2022年10月09日
第173回囲炉裏端で語る昔話
みなさま こんにちは
本日の囲炉裏端で語る昔話は、
みずほ染織伝承会の高橋公江さんによる、「瑞穂のはたおり②」でした。
高橋さんは、3期生として伝承会に入られて10年間、村山大島紬の染め・織りについて学ばれていて、
当館や小学校の体験教室では先生としても活躍されています。
↑こちらは綿で織られた箱根縞です。
箱根縞は普段着なので、ほとんどボロボロになるまで着古されてしまうので
このようにきれいに保存されているもの貴重なんだそうです。
↑そして美しい村山大島紬(こちらは絹)、大島という名前は本家(?)大島紬の奄美大島からとったものですが
実は大島紬と村山大島紬は製作工程がまったく違います。
村山大島紬の製作工程はなんと40工程位、とっても複雑なんです。
そのため、糸を染めるための型(板)を彫る職人、糸を染める職人、糸を機織り機に準備するなど
瑞穂には沢山の人が職人さんがいたそうです。
そして、機を織るのは家にいる女性の仕事だったんですね。
複雑な分業のために技術が必要になり、専門的な雇用も生まれる、
町の産業ってすごいなと思いました。
次回の囲炉裏端で語る昔話は、
10月23日(日)10時15分~「元狭山神社の話」 池谷功氏 です。
秋がぐっと深まってきました。
みなさま体調崩されないようご自愛くださいませ。