2024年01月08日
第211回温故知新の会 郷土歴史講演会「元狭山地区村々の地頭と村人」
こんにちは。
今日は郷土歴史講演会「元狭山地区村々の地頭と村人」を行いました。
講師は瑞穂町文化財保護審議会の塩島清志さんです。
〈講師の塩島清志さん〉
瑞穂町の北部、江戸時代の元狭山地区は旗本の知行地が多く、一つの村でも複数の旗本が支配するという、相給村落(あいきゅうそんらく)も多くありました。
今回の講演では、そんな元狭山地区の江戸時代の支配の様子や村人が負担する年貢などの役について、お話されていました。
今日紹介された史料は、「伝馬役勤役」(富士山村などの名主栗原家所蔵「栗原家文書」)という帳面です。
村々が旗本(大田氏)の屋敷に行った記録となっていますが、年貢の支払いなどのため年に何度も旗本の屋敷へ行く様子がわかります。
この他にも、年末に門松を用意する、年頭に旗本への挨拶、明和の大火が起きた際には火事見舞の記述がありました。
地元の古文書の話ということで、参加者の方も興味をもって質問されていました。
〈講師の様子〉
次回の温故知新の会は1/21(日)「多摩地域の山車建造と宮大工、彫物師」です。講師は八王子市文化財保護審議会会長の相原悦夫さんです。
ぜひご参加ください。