2024年09月28日
第228回温故知新の会「定点カメラが見た野鳥たち」
皆様 こんにちは。
本日けやき館では、第228回温故知新の会「定点カメラが見た野鳥たち」を開催致しました。
講師は、瑞穂自然科学同好会幹事の村山俊彰さんです。
村山先生ご自身が設置している定点カメラが捕らえた74枚の野鳥や動物の写真を紹介していただきました。
中には、猫がネズミを咥えた画像も。なかなか見ることのない光景は、ちょっと衝撃的でした。
また、街中で雀を見ることが少なくなってきた昨今、地面にポコポコ開いた謎の穴「雀の砂浴び」も定点カメラを使って撮影することで得られた貴重な1枚でした。
自然に関することに興味がある方、けやき館の講演会に参加してみませんか?
10月開催の温故知新の会は、6日、13日(日)「東京狭山茶手もみ実演」、20日(日)歴史講演会「消え去った言葉たち」です。
2024年09月28日
特定外来生物 バスターズキッチン ~アメリカザリガニ編 ~
「みずほまち 特定外来生物 バスターズ」として、特定外来生物の駆除を促進し、学びにつなげるイベントを2024年度から実施しています。6月16日にはオオキンケイギクの抜き取りとアメリカザリガニの捕獲を行いました。
今回は、「バスターズキッチン ~アメリカザリガニ編 ~」として、狭山池公園一帯を中心に、町内に多く生息しているアメリカザリガニの駆除を進めるため、解剖と、むき身を使った調理活用イベントを企画し、9月28日に実施しました。ワナを仕掛けたり、網で捕まえたりなど、新年度から通算して200匹以上を捕獲しました。今回は、水がまだきれいな丸池を中心に捕獲し、イベントまでの間は館内風除室で生態展示を行っていました。
講座では、まず特定外来生物とは何か、”条件付”の扱いの注意点などを座学で学びました。昨年2023年6月から、アメリカザリガニとミシシッピアカミミガメ(幼体時はミドリガメと呼ばれる)は条件付特定外来生物に指定されましたが、具体的にどのようなことに気を付けるべきか、知らない方も多いのではないでしょうか。
例えば、アメリカザリガニ釣りを楽しんだ後、すぐにその場で放すのでなければ、家に持ち帰ることになります。それにより「移動を伴い飼養」を開始したことになります。その後は、①「逃がさないように注意して、死ぬまで飼い続ける」か、②「逃がさず飼育できる他の人に無償で譲渡する」か、③「殺処分する」のいずれかは可能ですが、採集した場所であっても、再度野外に放すことはできません。
座学の後、解剖の手順を確認し、各自で使用する個体を水槽からすくい、ザリガニミミズなどの寄生虫が付いていないかを確認するため、小物用の超音波洗浄機にかけました。
解剖は、表面からは見ることのできない器官や部位をあらわにしていく作業です。鰓や心臓、肝臓・膵臓にあたる部分などを確認し、主な可食部となる腹部の筋肉を剥き身として分離しました。背側の後腸も、尾節から抜き取りました。カルシウムが主成分の胃石を見つけた人もいました。(ザリガニは脱皮前にカルシウム分を吸収して蓄え、脱皮後には溶かして使うのだそうです。興味深いですね!)
解剖を終えた後は、剥き係のボランティアさんともども、たくさんのアメリカザリガニを剥いて身をとりました。
剥き身は軽く茹でてグラタンにトッピングし、胸部と小さいアメリカザリガニは素揚げにし、ピザに小さなアメリカザリガニの素揚げをトッピングし、焼き上げました。
肝臓と膵臓にあたる部分は、エビでいうとミソとして美味しい部分です。この部分をより分け、グラタンに混ぜたものはとても濃厚な味わいで、「ウニのよう」という声も上がりました。
今回の企画は、多くのアメリカザリガニを捕獲したり、イベントまで飼育したり、当日はたくさんの身を剥いたり、美味しい料理に仕上げたりなど、様々な方のご協力により実現しました。この場を借りてお礼申し上げます。
また今後も楽しいバスターズイベントを企画していきたいと思います。皆さんもぜひ参加してくださいね。
2024年09月21日
「古民家で楽しむ紙芝居」を開催しました
みなさん、こんにちは。
暑かった夏も、ようやく終わりに近づいてきた感じですね。
本日けやき館では、第21回「古民家で楽しむ紙芝居」を開催しました。
1作目は「殿ヶ谷の将門ばなし」です。
昔むかし、平将門の一行が青梅に向かっている途中、戦に疲れたため病にかかってしまいました。近くの神社に助けを求めると、神主から秘伝の薬を飲ませてもらい、たちまち元気になりました。その薬には、「キササゲの実」(=梓実)が調合されていたことから、後にこの神社は阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)と呼ばれたそうな。瑞穂町にも平将門にまつわる伝承があったのですね。
2作目は、町の図書館からお借りした「ふくろうのそめものや」です。
染物屋を始めたフクロウのもとに、注文の多いカラスがやってきました。自分の体をもっときれいに染めろと、フクロウに無理な注文をしたところ……。
カラスの体の色が黒くなった理由が、なるほど!と分かりました。
「古民家で楽しむ紙芝居」全10作品は、YouTubeでご覧いただけます。
他の9作品もぜひご覧になってください。
次回の「古民家で楽しむ紙芝居」は11月23日(祝)の開催で、曽我兄弟の仇討ちにまつわる「五郎松・十郎杉」を上演する予定です。
みなさんのお越しをお待ちしております。
みなさん、こんにちは。
今日はいくらか曇っていますが、まだまだ暑い。
いつまで夏なんだろう?
もう秋の空気を味わいたいところですね。
今日は、親子折り紙教室を開催しました。
お題は「花一輪ブーケ」。
一つ一つ花を作り、組み合わせてブーケにします。
アイデアとセンスであなただけのブーケになります。
次回は10月19日(土)、お題は「壁かざり」です。
みなさんの参加をお待ちしています。
みなさん、こんにちは。
絵本作家の伊藤知紗さんから、新しい絵本をご恵送いただきました。
伊藤さんは昨年の夏期の展示「伊藤知紗 絵本原画展~昆虫観察日記~」などでお世話になっています。
昆虫をテーマにした絵本を数多く発表されていて、フィールドでの自然観察に基づいた自然や昆虫の描写が特徴です。
1冊目は、『だんごむしとまんまるおつきさま』(ひかりのくに株式会社、2024)です。こちらは「おはなしひかりのくに」シリーズとして2017年に刊行、今回ハードカバー化された本です。
〈『だんごむしとまんまるおつきさま』表紙〉
植木鉢の下に住むダンゴムシ、‘ぽろんた’ ‘ごろんた’ ‘ぷちんた’ ‘たまよ’ ‘くるりんた’ たちは、十五夜につきみだんごを作って、お月見を楽しみに待っていますが…、というお話です。
ダンゴムシの好む、植木鉢の下を伊藤さんがどのように描いているか注目してみてください。
2冊目は『がくしゅうひかりのくに』7月号(ひかりのくに株式会社、2024年7月)より、「せみをさがしに」です。
〈『がくしゅうひかりのくに』表紙〉
夏の絵本ということで、セミの羽化する場面が描かれているのですが、少しずつ背中が盛り上がり、足を抜いていく様子がとてもわかりやすく表現されています。
どちらもデフォルメを効かせている描写ですが、とてもよく観察して描いていることがわかります。
けやき館の図書コーナーに配架しますので、ぜひ手に取ってみてください。
伊藤さんありがとうございました。
皆様 こんにちは。
本日も暑いですが、9月17日は「中秋の名月」です。暑い日が続いていますが、もう秋の行事のお月見です。
ということで、けやき館では「月見の会」を開催しました。
町内のグループ「おはなし企画」の皆様に月にまつわる紙芝居や、クイズ、ハーモニカ演奏などを行っていただきました。
途中、腹話術人形のクリちゃんも登場!会場を盛り上げていただきました。
9月18日は「満月」です。空を見上げて満月を鑑賞してみてください。
2024年09月14日
第215回囲炉裏端で語る昔話
皆さん、こんにちは。
まだまだ暑い日が続きますね。
秋はいつになったらやってくるのか?
そんな思いの日々を過ごしているのでは。
今日は、囲炉裏端で語る昔話を開催しました。
お題は「元狭山の昔話⑨」
語り部は栗原増夫氏です。
昭和30年代、近所の人がみんな、仲良しでのどかな時代。
夏にお祭りがあれば浴衣を着て、近所のおばちゃんに見せに行く。
仕事も大先輩たちに教えられ、鍛えられて育った。
にわとりの数さえも知っている、本当に親戚のような間柄。
昨今では想像できない懐かしい頃のお話でした。
次回は10月13日(日)、宮坂勝利氏による「横田基地のあれこれ」を
開催します。
みなさんのご参加をお待ちしています。
2024年09月12日
写真から見る瑞穂2中職場体験
みなさん、こんにちは。
今週は瑞穂第二中学校の職場体験生2名を受け入れていました。
今回は記録の写真から抜粋して、職場体験の様子をお伝えします。
〈瑞穂町の歴史講義中〉
この写真は瑞穂町の歴史についての一コマです。
文化財などを通して瑞穂町の歴史について講義を聴いているところですが、生徒の前にあるカードは、各時代のカード、文化財のカードです。
中学校では歴史の勉強をしている最中で、正確に各時代を並べ替えるのは難しいと思います。さらに、どの時代にどのような文化財があったのか、カードを使って勉強をしているところです。
〈写真撮影の様子〉
続いては写真の撮影をしているようですが…。
これは古文書の撮影をしているところです。三脚を使って、古文書と水平に、写真を撮るのは意外と難しいことです。
そこで、水平器を使ってカメラが水平になっているか確認しながらセットしています。見やすい写真を撮るというのも準備が肝心です。
更に整理番号や裏の文字を気にするなど、注意は多岐にわたります。なお、3日間の実習で一番大変な時間だったと後で聞きました。
〈何やら根を詰めて話し合っている様子〉
この写真は企画会議の一コマ。
イベントを企画する際、いつ実施するのか、講師はどうする、時間はどのように設定するのか、多くの課題に直面します。
実施日が決まると、広報はいつから開始するのか、実施場所が決まると定員は何人が適当なのかなど…。
えっ、こんなことまで考えるの?と生徒さんは思ったのではないでしょうか。
でも、一つ一つ考えないと、よりよいイベントは作ることができないとも感じてくれたのではないでしょうか。
3日間、おつかれさまでした。
2024年09月08日
第214回囲炉裏端で語る昔話
みなさまこんにちは
お手玉 けんだま おはじき めんこ
あぁ懐かしい。楽しむというより、熱中していませんでした?
え?知らない!初めて聞く!なんのことだかわからない!
という(お若い)方もいらっしゃるかもしれませんね。
こどもの大好きな遊びですよねー。
私が子どもの頃遊んでいると大人が見本を見せてくれて、
それがものすごく上手くて
すごーい!
なんて大人が尊敬されるきっかけになったりして。
今は、子どもの方がゲーム上手だからな…
本日の囲炉裏端で語る昔話は、
「昔遊び 実演②」語り部 梅田美枝さんでした。
参加者の方も一緒に、
そー言えば、ゴムトビをやるのは女子が多かったわねー。(確かに!)
お手玉3個できたわよ。今でもできるかも。(私は、2個でお手上げ)
などと、ワイワイ囲炉裏を囲んで思い出話をしながら、
梅田さんがご用意してくれたけん玉やお手玉で実際に腕前を披露してくださったり、
楽しい時間を過ごしました。
次回の囲炉裏端で語る昔話は、
9月14日土曜日10時15分~ 「元狭山の昔話⑨最終回」語り部:栗山増夫氏です。
みなさんのお越しをお待ちしています。
本日9月7日(土)は「インド藍 板締め染色教室」を開催しました。
瑞穂町には伝統産業であった村山大島紬という織物があります。
本日は、その村山大島紬の大きな特徴である“板締め”という染色の技を使い、インド藍でストールを染める体験をしていただきました。
講師は、日本の伝統工芸士であり、村山大島紬伝承会会長でもある小山典男さんです。
同じく村山大島紬伝承会の鈴木勇さんにもお手伝いいただきました。
この刻みの入った板に、ストールを挟みます。
どのような模様をどのあたりに出したいかを先生にお伝えし、相談しながら布を配置し挟んでいきます。
圧力をかけ締め上げた板の塊をインド藍の染液に浸し、出してしばらく酸化させたあとに板を外します。
この、板を外して染まり具合を目にする時と、ストールを広げ模様の出方を目にする時が感動です!!
染まったストールを広げ乾燥させます。
本日も天候に恵まれ、あっという間に乾きました。芝に藍色が映えます。
とても素敵なストールが染まり上がりました。
同じような刻みの板でも、布の置き方でこんなにも染まり方が変わります。
2つと同じ染めにはならないのも魅力です。
参加くださったみなさま、講師の小山さん、鈴木さん、ありがとうございました。
次回の染色体験教室は来年春あたりでしょうか。
またいろいろと企画準備いたしますので楽しみにお待ちください。