2022年03月29日
土器パズル、復活しました!
みなさんこんにちは。
今回のブログは、常設展示室のことについて。
3月29日より、常設展示室の土器パズルのコーナーが復活しました。
〈土器パズルコーナー〉
これで常設展示の全てのコーナーが体験できるようになりました。
コロナ対策ということで、直接手に触れる土器パズルは長らく展示を中止していました。
この度、コロナ対策として赤外線による消毒が可能となり、復活しました。
〈上から赤外線を照射して消毒します〉※人が近づいたら安全のため停止します
こうした対策は、他の展示でも行っていて、鳥の鳴き声クイズでは「タッチペン」を使い、直接画面を触れなくても楽しめるようにしたり、消毒用アルコールを増やしたりしています。
〈鳥の鳴き声クイズコーナー〉
地形シアターなど、人数制限をお願いする展示もありますが、安全・安心に楽しめる展示をこれからも目指していきますので、どうぞよろしくお願いします。
2022年03月06日
ひなまつり展2022のご紹介④
みなさん、こんにちは。
「ひなまつり展2022」のご紹介、4回目最終回になります。
今回は雛祭りのお飾りに戻り、「舞踊人形コーナー」についてご紹介します。
「舞踊人形」といってもピンと来ないかもしれませんが、ガラスケースに入った「藤娘」や「汐汲み」などのお人形のことです。
室内はこんな感じです。
〈舞踊人形コーナー〉
改めて説明すると、「舞踊人形」は女の子の成長を祈り、初節句のお祝いとして雛人形とともに贈られることが多いようです。
歌舞伎や能、日本舞踊などの一場面を表した人形で、ケースに入り、木札に「藤娘」などの演題が記されています。
今回は舞踊人形に用いられている、日舞の道具も一緒に飾っています。見どころの一部をご紹介します。
こちらは「浅妻」。
〈浅妻〉
演目としては「浅妻船」といいます。浅妻船とは、琵琶湖の港町・朝妻の渡し船のことで、烏帽子・水干姿の遊女が舟に乗って客に接していました。
展示している道具は、遊女の持つ鼓などです。月夜の海に浮かぶ舟に、美しい女が白拍子姿で鼓を打ちながら現れ、女は名残りを惜しみつつ舞い納め、月影の中に遠く湖の向こうへ消えていきます。
次は「八重垣姫」。
〈八重垣姫〉
八重垣姫は、兜を持って舞い踊っている姿で表現されます。
八重垣姫は上杉謙信の息女で、武田信玄の嫡子勝頼の許婚で、武田勝頼の危機を救うため、父・謙信の元にある「諏訪法性の兜」を盗み出さなくてはいけなくなります。
後ろの扇は二重になり鈴を付けていますが、姫を助けた狐の姿を表しています。
このように、日本舞踊の道具と舞踊人形を一緒に見ると、その人形の持つ物語が思い浮かばれるのではないでしょうか。
見慣れた人形も、切り口を変えると少し見方が変わってくるはずです。
本日が会期最終日ですが、ご来場の際には「舞踊人形」もぜひご覧ください。
2022年03月05日
ひなまつり展2022のご紹介③
みなさん こんにちは。
「ひなまつり展2022」のご紹介も3回目になります。
今回は一つではなく、「瑞穂のつるし飾りと瑞穂の匠」のエリア全体をご紹介します。
昨年、コロナの影響もあり、耕心館のつるし飾りも大幅に縮小することになりました。
そこで、今年はけやき館の企画展示室の中で、瑞穂のつるし飾りと瑞穂の匠を紹介したいと考え、企画しました。
まずは「瑞穂のつるし飾り」です。
〈干支のつるし飾り〉
つるし飾りは、ボランティアさんが型紙から生地選び、縫いから飾りつけまで、皆さんで行います。
ケースのつるし飾りは干支飾りで、一年ごとに制作されたもので、一周するのももう少しです。
「瑞穂の匠」は、町内在住の作家の方々に雛祭りに合わせた作品を選んで、展示しています。
今回は5名の先生(日本画、押し花アート、絵手紙、パッチワーク、ステンドグラス)にお願いしています。
〈押し花アートとパッチワーク〉
〈ステンドグラス〉
いつものひなまつり展とは異なる雰囲気で、彩りを添えて頂いています。
実際に間近に見ることで、丁寧な作り込みをご覧いただけます。
〈絵手紙〉
〈日本画〉
展示室の入り口側に展示していますので、ぜひご覧ください。
2022年03月04日
ひなまつり展2022のご紹介②
みなさんこんにちは。
「瑞穂のつるし飾り」に合わせて、今年も企画展示室にて「ひなまつり展2022」を開催しています。
今回も「ひなまつり展2022のご紹介」として、展示の中から一つ選び、紹介したいと思います。
今回は、市松人形です。
〈市松人形〉
市松人形って雛祭りの時に飾るの?と思われかもしれません。
雛祭りの時に市松人形を飾るのは関西の風習で、「よく飾られていましたよ」と寄贈された方から聞きました。
市松人形は着せ替えの一種で、関西では「いちまさん」「いちまにんぎょう」と呼ばれ、女の子の遊び道具として親しまれています。
このお人形は、寄贈された方のおばあ様が京都の「松屋」(現在は閉店)で買い求めたもので、7~80年ほど前と伝えられています。
ひな祭りの時には、4月3日(旧暦)前後の一週間ほどお雛様とこの市松人形を一緒に飾っていたそうです。
昔のお雛様は、今のように形式が定まっていないので、こんな飾り方もしていたようです。
〈大正時代の町の雛祭りの様子〉
〈拡大すると、色々なお人形がいます〉
大正時代と伝えられる町のお雛様の飾りですが、手前にお人形が飾られています。
お雛様の今昔について紹介しました。