2020年05月04日
ブログde万葉集と山野草⑦
5月ですね~。
薫風を感じながらお出かけしたい気持ちをぐっと抑えて、今日もブログをご一読ください。
まず、前回のクイズの答えです。
正解は④のあわびです。
鮑の片想い・・・(鮑が片貝であることから)自分が相手を思うだけで、相手が自分を思わないことにいう。
万葉集では「伊勢の海人の 朝な夕なに 潜くといふ 鮑の貝の 片思にして」という歌があります。
では本日の万葉集と山野草はヤマアイです。
ヤマアイ:山地と木陰に群生している多年草。万葉時代よりもっと古くから摺染に用いられた染料植物の一つと言われています。
祭服の一種の小忌衣。新嘗祭など神事に祭官や舞姫が着用する上着であるが、山藍の葉の汁で文様を書いたのが一般的である。
現在の藍染めは中国から入ってきたタデ科のアイ。こちらのヤマアイはトウダイ草科で山に生息するのでヤマアイというそうです。
今日はなんだかまじめなブログ。たまにはいいですかね。
それでは本日の問題です。
Q.万葉集にはいつ頃の歌が載っているでしょうか?
①3~4世紀 ②7~8世紀 ③10~11世紀 ④15~16世紀
奈良時代は・・・何世紀だぁ?
2020年05月01日
一足早い、企画展「みずほの蝶」のご紹介
こんにちは。こんな時ですが、みなさんお変わりありませんか。
“学芸員の小窓”も久しぶりに投稿します。
現在、臨時休館中のけやき館ですが、休館後開催予定の展示を紹介したいと思います。
企画展「みずほの蝶」です。
一昨年開催の「みずほの花図鑑」、昨年の「みずほの野鳥」に続く、春の自然をテーマにした展示です。
〈みずほの蝶展示風景〉
瑞穂町には75種のチョウがいるといわれています。そのチョウを一同に紹介します。
75種といっても、時期や場所によって観察できるチョウも違います。
先ずはチョウの翅の色、姿の違いなどを見てみましょう。
〈チョウの写真〉
一頭、一頭個性的ですよね。
中には同じような見た目のため、違いが見つけにくいチョウもいますが…。近い種類でも、活動時間や住む場所を少しずつ変えて活動するチョウもいるそうです。
〈チョウの標本〉
もう一つは、写真と標本を見比べてみて下さい。
えっ、こんなに小さいの。こんなチョウなら見たことある。
狭山丘陵を散策していれば、こうしたチョウにいつか出会っているはずです。
今は外出しにくい時期ですが、落ち着いた頃にぜひ実際のチョウを探してみるのはどうでしょうか。
まだお伝えしたことはありますが、今回はここまでにしましょう。
企画展「みずほの蝶」は5月19日(火)から6月28日(日)まで開催の予定です。
来館される際は、ホームページ等でけやき館の開館状況をチェックの上、お越しください。
2020年05月01日
ブログde万葉集と山野草 番外編Ⅲ
番外編Ⅱは詠んでいただけましたか?
ご紹介した9首の中に私の詠んだ歌があるのですが、「私の歌はどれでしょうか」と仲の良い先輩にラインで送りました。普段からラインでは色んな話をしているので、9分の1の確立ならすぐに当ててくれるだろうと思っていたら・・・なんとなんと最後まで当たらず。怒り 👿 のスタンプを送信しておきました笑笑。ブログをネタに普段会えない方とメールやラインで会話するのも楽しいですよ。
今日は、番外編ということで「万葉集」と「百人一首」にスポットをあててご紹介します。
百人一首には万葉集を元にした歌が4首収められているそうです。表現方法が微妙に異なっていたり、新たな作者になっていたりします。
万:秋田刈る 借廬を作り 我が居れば 衣手寒く 露ぞ置きにける 稲刈りの為に草木を編んで造った仮小屋で宿っていると袖も寒々として、夜露もおりてくるよ。
百:秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ 秋の田のそばの刈庵に宿っていると、屋根の苫は目が粗いので、私の袖は、しとしとと落ちてくる露に濡れてしまうよ。
↑↑↑こちらは百人一首一番の歌なので、学生時代にとりあえず暗記したかたも多いのではないでしょうか?
万:春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山
春が過ぎて夏がやって来たようです。真っ白な衣が干してありますね。天の香具山に。
百:春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山 いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたようですね。夏になると真っ白な衣を干すと言いますから、あの天の香具山に
春過ぎて~の二首は両方とも持統天皇の作品です。色んな方の文献を参考にさせて頂くと、百人一首のほうは、人から伝え聞いたイメージを表現しているらしいです。この微妙な違いわかりますか?正直私は???。あー奥が深し万葉集↷。
残り二首は次回の番外編Ⅳへ。
みなさまこんにちは
ステイホーム週間 いかがお過しですか?
前回の、山野草のクイズの答えはこちらです→
こちらの問題ご覧になってお気づきになったかでしょうか?
クイズで楽しむ耕心館の山野草 “その1”
そうです、本日は“その2”を、お届けしたいと思ってます。
その前にちょっとコチラを。昨年、私が耕心館で撮影した写真です。
なんのお花か分りますか?
前回のクイズに出題されていた“ユキモチソウ”です。
芽が伸び始めているときの様子です。
着物を着ている人みたいに見えませんか?かわいいでしょう。
(よく」見るとあわせも違うんですよ)
それでは、本日の問題、
『クイズで楽しむ耕心館の山野草 その2』をお楽しみ下さい。
答えは、ホッとひといき③で。