学芸員の小窓
続・伊藤知紗さんの絵本
みなさん、こんにちは。
絵本作家の伊藤知紗さんから、新しい絵本をご恵送いただきました。
『だんごむしと あめの ひ』(ひかりのくに株式会社、2025)です。
伊藤さんの「だんごむし」シリーズは5作目ということですが、今回は梅雨の時期で、雨の日の冒険となっています。さて、どんな生き物と出会うのでしょう。
〈『だんごむしと あめの ひ』表紙〉
詳しくは本編を読んでいただければと思いますが、今回のポイントは擬態昆虫です。
擬態昆虫といえば、木や葉などに擬態することで敵から身を守る昆虫たちを指しますが、絵本ではどのように描かれているのでしょうか、注目しましょう。
伊藤さんは2023年の夏期の展示「伊藤知紗 絵本原画展~昆虫観察日記~」などでお世話になっています(企画展関連展示「伊藤知紗絵本原画展~昆虫観察日記~」始まりました – 瑞穂町郷土資料館 けやき館 – 瑞穂の歴史を知る興味深い資料の数々)。
自然の中で擬態した小さな昆虫を見つける、というのは難しいことです。
以前、伊藤さんにご案内いただき越冬する昆虫たちを観察しましたが、伊藤さんの案内がなければ全く気が付かない、通り過ぎてしまうばかりでした。
日ごろから観察を続けているからこそ、絵本になることがよくわかりました。
絵本での擬態の様子も、ぜひご覧ください。
伊藤さんの新刊も、けやき館の図書コーナーに配架しますので、ぜひ手に取ってみてください。
伊藤さんありがとうございました。