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学芸員の小窓

瑞穂中学校の職場体験

みなさん、こんにちは。

先日、当ブログにて瑞穂第二中学校の職場体験について紹介しましたが、今回は9月30日から3日間、瑞穂中学校の職場体験がありました。

 

今回は2回目なので、めくりクイズ作成について取り上げて紹介します。

「めくりクイズ」は常設展示室の一角に設置されている、裏表形式(表に問題、裏に解説)のクイズです。

毎年、職場体験の3日間を使って、他の科目も受けながら作成、展示をしています。

○「1日目」はどのようなクイズにするか、考えます。

めくりクイズはけやき館の展示などから、小学校高学年くらいから答えられるような問題としています。

そのため、何を題材としたクイズにするか、複数ある案の中からアドバイスしながら1つに絞っていきます。

〈常設展示の解説中、クイズの材料を探しています〉

今回は不老川、縄文時代の石鏃、狭山池についてと多彩な内容になりました。

 

○2日目には、実際にクイズの問題を作成、素材なども集めます。

小学生にもわかるような簡潔な問題文、選択肢と、どういったことを知ってほしいのか解説を作成することは難しい作業です。

書き直しをしながら、わかりやすい表現に改め、問題として成立するような選択肢(意外と難しい)を考えます。

また、文字だけだと見にくいので、図や写真も集め、PCを使いながら組み合わせていきます。

〈素材集め、写真も入れて見やすく〉

 

○3日目は、調整と発表です。

めくりクイズはこれ以前にも作成されています。ある程度統一された形式でないとチグハグで、解いてもらえなくなってしまいます。

注目してほしい所の色を変え、写真を見やすくし、問題文の表現に誤りがないかチェックし、修正をします。

こうした過程を経て、めくりクイズは完成します。クイズが完成したら、早速、どのような点を工夫したか話してもらいます。

〈報告会の様子〉

その後、めくりクイズを常設展示室に設置します。

〈クイズの設置もやってもらいます〉

 

大変だったと思いますが、感想を聞いたところ、生徒さんは勉強になって楽しかったと言ってくれました。

3日間おつかれさまでした。クイズは常設展示室に設置しています。