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学芸員の小窓

企画展「村山大島紬展」始まりました

みなさん、こんにちは。

今日から秋の企画展「村山大島紬展」が始まりました。

村山大島紬とは、瑞穂町の伝統産業の一つで、絹糸を板締め染色の技法で染めることが特徴です。

この技術は大正時代に伊勢崎銘仙で知られた、群馬県伊勢崎から職人を招き、独自に発展させた技術で、精緻な柄が特徴の村山大島紬には欠かせません。

まずは展示室をご覧ください。

〈展示室入口より〉

〈村山大島紬反物〉

村山大島紬の着物・反物が展示されています。一つ一つ趣が異なりますが、全て板締め染色の技法で染められ、村山大島紬になります。

見てください、とても繊細な織物ですよね。

ちなみに女性用の着物は比較的大きな幾何学模様、男性用は細かい亀甲柄が用いられます。

織物についてわからない、という方もいろいろなデザインの布や図案があるので、見ているだけでも楽しめます。

〈エントランスコーナー〉

エントランスホールの着物も素敵ですよね。これらの着付けやセッティングは、当館の事業でお世話になっている織り姫会にお願いしました。

ご協力いただきありがとうございました。

会期は令和8年1月12日(月・祝)まで、会期中の11月15日(土)、12月7日(日)14:00~15:00に当館学芸員によるギャラリートークを行います。

予約不要ですので、ぜひお気軽にお越しください。

ブログでは、不定期に企画展の見どころ解説も行います。