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イベントのお知らせ学芸員の小窓

狭山丘陵市民大学2025「狭山丘陵の鳥」講演会

みなさん、こんにちは。

今年も狭山丘陵市民大学が始まりました。

狭山丘陵市民大学とは、狭山丘陵を中心に歴史や文化を学ぶ、東村山市・東大和市・武蔵村山市・瑞穂町が合同で行っている勉強会・見学会です。

今年のテーマは、「狭山丘陵の鳥たち」です。

狭山丘陵周辺には林や畑地、水辺など多様な環境があり、それぞれに野鳥が生息しています。その生態について、講演会と観察会を通して学ぶことが目的です。

今回は立教大学兼任講師の永石文明先生に「狭山丘陵の鳥-見る 見分ける 調べる 守る-」と題して講演をしていただきました。

〈講師の永石文明先生〉

永石先生は所沢に在住していて、狭山丘陵周辺の調査も長く携わってこられています。

また、野鳥観察雑誌『BIRDER』の初代編集長もされていた方です。

 

今回のポイントとしては、鳥の生態を知ることです。

森のどのあたりに生息するのか、林のふちか、森の上(樹冠)か、森の中か、森の下(林床)か。

それらの鳥が何を食べているのか、虫やクモ、木の実や草の実か、魚か、どんぐりか花の蜜か…などを知った上で、どのような鳥が見られるか観察の役に立つということです。

〈鳥の生息環境について〉

野鳥観察のポイントとしては、先ずは音を聞くこと。鳥の鳴き声や木をつつく音など、野鳥の発する音に耳を傾け、その動きを感じ、目を向けること(双眼鏡は最後)とのことです。

 

今回の講演を踏まえた上で、次回から実際に野鳥観察に移ります。第2回目は東大和での水辺と森の観察会になります。

募集は締め切りましたが、来年もテーマを変え、実施していきますので、ぜひご参加ください。