イベントのお知らせ
第256回 温故知新の会 江戸の銭勘定
みなさん、こんにちは。
12月15日に第256回 温故知新の会 江戸の銭勘定を実施しました。
講師は瑞穂古文書を読む会の岩崎行雄さんです。
〈講師の岩崎行雄さん〉
江戸時代のお金というと、一両小判などの金貨、そして銀貨、寛永通宝などの銭貨とたくさんのお金の種類があり、複雑だなぁと尻込みしてしまいます。
数え方が現代人には難しい。
金貨の場合、1両は4分、1分は4朱(1両=16朱)ということで、4進法です。
銭貨の場合、1文、2文と数えながら、紐で銭をつないだ九六銭の場合は、96枚しかないけど、100文と数えます。あれ、あと4文は?という疑問もありますが、当時の慣習なのだそうです。
こうした九六銭表記はありふれたものなので、古文書を紐解いて計算してみると…
例:人足6名に対して、一人20文ずつ支払うと124文
これは、6×20=120文ではなく、九六銭は銭96枚で100文となり、残り24文を足して計124文(九六銭換算)となるのです。
〈九六銭について解説しています〉
この他にも、両替はどのように行われていたか、江戸の物価について、古文書を用いながらわかりやすく解説していただきました。
来場者の方にも分かるように、細かく計算の過程をお話になり、江戸時代の慣習をみなさん知れてよかったと仰っていました。
今回もありがとうございました。
次回12月21日(日)の温故知新の会は、恒例の「続・しめ縄を作ろう わら細工教室」です。こちらは満員となっています。
また、令和8年1月12日(月・祝)には「自然と共生した旧暦の暮らし」はまだ空きがありますので、ご参加ください。